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だるまさんが転んだのルールと遊び方|由来・地方の言い方・海外の呼び名を図解

地域:
世界各地
タグ:
中規模, 団体戦, 鬼ごっこ, 日本発, 子供向け, 家族向け, 伝統

この記事の要点

人数
3–30 人
試合の長さ
1回は数分。鬼を交代しながら何回でも
道具
道具なし(鬼が向かう木や壁、スタートラインの目印があればよい)
広さ
鬼とスタートラインの間を15〜60mほどとれる広場(米国の古い遊戯書の目安)
目次 (8)
  1. このゲームはどんなもの?
  2. 必要な道具と準備
  3. 推奨人数・年齢層
  4. ルール
  5. 楽しむコツ
  6. 日本で遊ぶときの工夫
  7. よくある質問
  8. もっと知りたい人へ
大きな木の前で振り返る橙の三角(鬼)と、芝生の上でそれぞれの姿勢のまま止まった緑の三角(参加者)3人、左端の破線のスタートラインのイラスト

このゲームはどんなもの?

だるまさんが転んだは、鬼が後ろを向いて「だるまさんがころんだ」と唱えている間だけ、ほかの子が少しずつ鬼に近づく遊びです。 唱え終わった鬼が振り返ったら、みんなはその場でぴたりと止まります。動いているのを見つかった子はアウトになり、誰かが鬼にタッチできれば、捕まった子たちを助けて逃げられます。

小学館『デジタル大辞泉』によると、「だるまさんがころんだ」がちょうど10文字なので、10を数える代わりに唱える言葉です。地域によっては「坊さんが屁をこいた」など、別の10文字の言い回しも使われます。

同じしくみの遊びは世界中にあり、米国では Red Light, Green Light(赤信号・青信号)、英国では Grandmother's Footsteps(おばあさんの足音)、フランスでは Un, deux, trois, soleil(1、2、3、太陽)、韓国では 무궁화 꽃이 피었습니다(ムクゲの花が咲きました) と呼ばれます。 韓国のドラマ『イカゲーム』の第1話にこの遊びが出てきますが、ドラマの中の暴力は作り話です。実際の遊びでは、見つかってもスタートに戻るか鬼に捕まるだけで、誰もけがをしません。

壁の前に立つ橙の三角(鬼)が壁のほうを向いている間に、緑と濃い灰色の三角(参加者)が右へ進む。鬼が振り返る(白い点が参加者の側に移る)と緑の三角は止まり、まだ動いていた濃い灰色の三角が赤い輪で囲まれてスタートラインまで戻るアニメーション

上から見た遊び場の図。緑の破線の長方形が遊ぶ範囲で、左端の濃い灰色の線がスタートライン、右端の茶色い四角が鬼の向かう木や壁、その前に橙の三角(鬼)。広場に緑の三角(参加者)が散らばり、濃い灰色の矢印は鬼に向かって進む向き、下の緑の矢印はスタートラインから鬼までの距離を示す

図:スタートラインから鬼までの距離(緑の矢印)は、1909年の米国の遊戯書『Games for the Playground, Home, School and Gymnasium』では50〜200フィート(約15〜60m)です。小さい子なら短めにします。

必要な道具と準備

道具はいりません。決めることは3つだけです。

  • 鬼の陣地 — 鬼が向かって立つ木・壁・柱など。広場の真ん中でもできます
  • スタートライン — 参加者が並ぶ線。地面に線を引くか、帽子やコーンを置いて目印にします
  • 遊ぶ範囲 — 範囲の外へ逃げないよう、端を決めておきます

始める前に、足元に穴・石・木の根がないかを見ておきます。鬼にタッチした後はみんなが一斉に走るので、ぶつかりそうな遊具やベンチの近くは避けましょう。

推奨人数・年齢層

形式人数備考
少人数3〜5人鬼1人と参加者。すぐに鬼が交代して何回も遊べる
クラス・行事10〜30人以上米国の遊戯書(1909年)は5〜30人以上と紹介。多すぎるときはグループに分ける
  • 走る力より「止まる」力が大事な遊びなので、小さな子から大人まで一緒に遊べます
  • 米国の休み時間の遊びを広める NPO の Playworks は、人数を問わず遊べ、1回10分もかからない遊びとして紹介しています

ルール

だるまさんが転んだは「鬼が見ていない間だけ動ける」というシンプルな遊びです。日本と英語圏で終わり方が少し違うので、まず最小ルールで遊び、慣れたら地域のやり方を足しましょう。

あそびかたの流れ(最小ルール)

  1. じゃんけんで鬼を1人決めます。鬼は木や壁に向かって立ち、ほかの子はスタートラインに並びます
  2. 鬼は後ろを向いたまま「だるまさんがころんだ」と大きな声で唱えます。唱えている間だけ、ほかの子は鬼に近づけます
  3. 唱え終わったら鬼は振り返ります。ほかの子はその場でぴたりと止まります
  4. 鬼は、動いている子を見つけたら名前を呼びます。呼ばれた子はアウトです(日本式では鬼の横に行き、鬼と手をつなぎます)
  5. 2〜4を繰り返し、誰かが鬼の背中にタッチしたら、その回はおしまいです

標準ルール(技を加える)

  • 唱える速さを変える — 鬼は「だるまさんが……ころんだ!」と、ゆっくり唱えて最後を急に速くすると、動いている子を見つけやすくなります
  • 「切った」で助ける(日本式) — 平凡社『百科事典マイペディア』によると、鬼にいちばん近づいた子が、鬼と捕まった子がつないだ手を「切った」と言って手で切ると、捕まった子は助かります。その瞬間、鬼以外は全員鬼から遠くへ逃げます
  • 「止まれ」と10歩(日本式) — 鬼は10数えたら「止まれ」と言い、みんなはその場で止まります。鬼が10歩以内で捕まえた子が次の鬼です(マイペディアの説明)
  • スタートに戻る(英米式) — 英語圏の Red Light, Green Light では、動いているのを見られた子は捕まるのではなく、スタートラインまで戻ってやり直します

左から3つの場面を並べた図。1つ目は橙の三角(鬼)が茶色い壁のほうを向き(白い点が壁側)、緑の三角2つが濃い灰色の矢印の向きに進む。2つ目は鬼が振り返り(白い点が参加者側)、緑の三角は止まり、動いていた濃い灰色の三角が赤い輪で囲まれ、赤い破線の矢印でスタートラインへ戻る。3つ目は緑の三角が鬼にタッチして緑の輪、ほかの子は濃い灰色の矢印で左へ逃げる

図:左から「鬼が後ろを向いている間は進む」「振り返ったら止まる。動いた子は英米式ならスタートへ」「鬼にタッチしたらみんなで逃げる」の流れです。

公式競技ルール

だるまさんが転んだには、統一された公式ルールはありません。地域・学校・グループごとにやり方が違うのが普通です。確かな資料に残っているやり方には、次のようなものがあります。

  • 日本 — 辞典(デジタル大辞泉・百科事典マイペディア)は、鬼が「だるまさんがころんだ」と唱え、見つかった子が鬼と手をつなぎ、近づいた子が手を「切って」助けるやり方を説明しています
  • 米国 — 1909年の遊戯書は「ステップ(Step)」という名前で、鬼が10を速く数えて振り返り、動いた子はスタートに戻り、全員が鬼の線を越えたら終わり、最後に越えた子が次の鬼、というやり方を載せています。今の学校では Playworks が、スタートラインとゴールラインを決めて「グリーンライト」で進み「レッドライト」で止まるやり方を紹介しています
  • 英国 — オックスフォード英英辞典は Grandmother's Footsteps を「1人が背を向けて立ち、ほかの子が足音を聞かれたり、振り返ったときに動くのを見られたりしないように近づく子どもの遊び」と説明しています

得点計算の例

点数はなく、鬼にタッチできるか、全員が捕まるかで1回の勝ち負けが決まります。

  • 例1:タッチで助ける(日本式) — 3人が鬼と手をつないでいる状態で、残りの1人が鬼のすぐ後ろまで近づき、つないだ手を「切った」。全員が逃げ、鬼は10数えて「止まれ」。10歩で届いた子が次の鬼です
  • 例2:全員捕まる — 最後の1人も振り返ったときに動いてしまった。参加者が全員捕まったので 鬼の勝ち で、最初に捕まった子が次の鬼、などと決めておきます
  • 例3:英米式 — 動いた子はスタートに戻ります。Playworks のやり方では、全員(またはほとんど)がゴールラインを越えたら1回が終わり、最初にゴールした子が次の回のリーダー(鬼)になります

2つの場面を上から見た図。左は茶色い壁の前の橙の三角(鬼)から、濃い灰色の三角(捕まった子)2人が線でつながり、緑の三角(参加者)が鬼と1人目の間の線を緑の線で切り、緑の輪。周りに緑の三角が2つ。右は鬼が壁から離れ、橙の点(足あと)と濃い灰色の破線の矢印で数歩進み、いちばん近い緑の三角を緑の輪で捕まえる

図:左は日本式の「切った」。鬼と捕まった子がつないだ手を切ると全員が逃げます。右は「止まれ」の後、鬼が決まった歩数で近くの子を捕まえるところです。

よくある反則・判定の迷いどころ

  • まばたきや息は? — 動いたうちに入れないのが普通です。どこまでを「動いた」とするかは、始める前に決めておきます
  • 唱え終わる前に振り返った — 鬼の反則です。やり直しにするなど、決めておきましょう
  • 鬼から遠ざかる・隠れる — 鬼から見えない場所に隠れるのはなしにすると、もめごとが減ります
  • ぐらっとした — 片足で止まった子が倒れそうになったときは、すぐに両足をついてよい、としておくと安全です

楽しむコツ

初心者がつまずきやすい点

  • 大股で走ってしまう — 止まれずに体が流れます。小さな歩幅で進むと、ぴたりと止まれます
  • 鬼が一本調子で唱える — 速さを変えないと、みんなに見切られます。ゆっくり→急に速く、が基本です

盛り上げる工夫

  • 動き方を変える — Playworks は、黄色(ゆっくり歩く)・紫(ぴょんぴょん跳ぶ)など色を足して、進み方を変えるアレンジを紹介しています
  • 鬼が動く — 鬼自身をゴールにして、近づかれたら少し下がる遊び方もあります(Playworks)
  • 人数が多いとき — グループに分けて何回かに分け、1回目に最初にゴールした子を2回目の鬼にします(Playworks)

年齢別のアレンジ

  • 幼児: 距離を短くし、鬼を大人がやると流れがつかみやすくなります
  • 耳が聞こえにくい子がいるとき: 声のかわりに、鬼が体の向きを変える合図で「進む・止まる」を伝えます(Playworks)
  • 室内・雨の日: 走らない約束にして、「進む=歩く、ゆっくり=スローモーション、止まる」で遊びます(Playworks)
  • 座ったまま: 体を動かしにくい人と遊ぶときは、近づく代わりに手や体を動かし、鬼が振り返ったら止まる、という形にもできます

日本で遊ぶときの工夫

地方による言い方の違い

10文字の唱え言葉は地域によって違います。辞典に載っている例として「坊さんが屁をこいた」があります。家族や友だちと「自分の地域では何と言ったか」を話すだけでも盛り上がります。

学校・公園で遊ぶとき

  • 小学校の体育では、低学年の「鬼遊び」として、逃げる・追いかける・陣地を取り合う遊びが学習指導要領に入っていて、場の安全に気をつけることも内容になっています
  • 公園では、ほかの利用者の通り道をスタートラインや逃げる範囲にしないようにします
  • 「切った」の後は全員が一斉に走ります。逃げる範囲を決め、遊具・柵・池のそばでは遊ばないようにします

イカゲームとの違い

ドラマ『イカゲーム』では、動いた人が撃たれるという暴力的な場面として描かれています(Netflix 公式の解説による)。実際の遊びは、動いたらスタートに戻るか鬼に捕まるだけの、昔からの子どもの遊びです。ドラマを見たあとに遊ぶときも、「アウトになったら戻る」のルールで楽しみましょう。

よくある質問

Q. だるまさんが転んだは英語で何という?

米国では「Red Light, Green Light」、英国では「Grandmother's Footsteps」が代表的な呼び名です。英語圏では、動いているのを見られた子はスタートラインに戻るやり方が多く見られます。

Q. 「だるまさんがころんだ」の意味と由来は?

10を数える代わりに唱える、ちょうど10文字の言葉です(デジタル大辞泉)。地域によって「坊さんが屁をこいた」など別の10文字の言葉が使われます。

Q. 韓国ではなんという? イカゲームのあの遊び?

韓国では「무궁화 꽃이 피었습니다(ムクゲの花が咲きました)」と唱える同じしくみの遊びがあり、ドラマ『イカゲーム』第1話のゲームのもとになっています。ドラマの暴力は作り話で、実際の遊びとは別物です。

Q. 何人で遊べる?

鬼1人と参加者2人以上、合わせて3人から遊べます。クラス全員のような大人数でもでき、多すぎるときはグループに分けて順番に遊びます。

Q. 何歳から遊べる?

ルールに年齢の決まりはありません。「止まって」と言われて止まれる年ごろなら遊べるので、幼児なら大人が鬼をやって、距離を短くして始めます。

もっと知りたい人へ

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