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カンジャムのルールと遊び方|点数・距離50フィート・ちょうど21点を図解

地域:
アメリカ
タグ:
少人数, 投擲, 北米, 若者向け, パーティ, 競技性高

この記事の要点

人数
4 人
試合の長さ
ちょうど21点で勝ち(競技ルールは最大8ラウンド)
道具
差し込み口(スロット)付きのゴール(缶)2つと、フライングディスク1枚
広さ
ゴールの前面どうし約15.24m(50フィート)。ゴールの横と後ろに約3mずつ空ける
目次 (8)
  1. このゲームはどんなもの?
  2. 必要な道具と準備
  3. 推奨人数・年齢層
  4. ルール
  5. 楽しむコツ
  6. 日本で遊ぶときの工夫
  7. よくある質問
  8. もっと知りたい人へ
前に横長の差し込み口がある橙の円筒形のゴール(缶)と、その上へ飛んでくる緑のフライングディスクのイラスト

このゲームはどんなもの?

カンジャム(Kan Jam。KanJam とも書く)は、2人1組の2チームで、フライングディスク(フリスビー)を投げる人と、ゴールの横ではじき込む人に分かれ、前に横長の差し込み口(スロット)がある円筒形のゴール(缶)に当てたり入れたりして点を競う、アメリカ生まれのディスクゲームです。

「Kan Jam」は商標で、競技団体 PDFA の説明では Wild Sales, LLC の登録商標です。公式サイト(著作権表示は Eastpoint Sports)は、創業者として Charles Sciandra と Paul Swisher の名を挙げ、2006年の創業としています。競技の世界では、商標と区別するために2021年から「ディスクフレクト(discflect)」という一般名が使われ、競技団体 PDFA(Professional Discflect Association)がルールを管理しています。PDFA によると、1990年代の初めにはアルミのごみ箱をゴールにして遊ばれており、1999年からは今のプラスチックのゴールで毎年「世界選手権」が開かれ、カナダやヨーロッパのチームも参加してきました。

似た2対2の芝生ゲームにスパイクボールがありますが、カンジャムは「味方の投げたディスクを、味方がはじいて決める」連携が見どころです。

芝生の上で、左の緑の三角の人が緑の円盤を投げ、円盤が山なりに飛んで右の缶の上に来たところで、缶の横の緑の三角の味方が腕を振って円盤を缶の中にはたき込み、缶の口に緑の輪が広がる様子のアニメーション

上から見たカンジャムのコート図。左右に橙の丸のゴールがあり、差し込み口は向かい合う側にある。各ゴールの前面に赤い投げる線、まわりに緑の破線の空きスペース。左のゴールの後ろに緑の三角の投げる人、右のゴールの横に緑の三角の味方がいて、緑の破線が円盤の飛ぶ道。下の緑の矢印がゴールの前面どうしの距離、右のゴールの後ろと横の濃い灰色の矢印が空けておく広さ。コートの外の下に、待っている相手チームの濃い灰色の三角が2つ

図:PDFA のルールにもとづくコートです。緑の矢印がゴールの前面どうしの50フィート(約15.24m)、濃い灰色の矢印がゴールの横と後ろに空ける10フィート(約3.05m)。投げる人は、ゴールの前面の線(赤)より後ろから投げます。

必要な道具と準備

カンジャムに必要なのは、ゴール2つとディスク1枚だけです。市販のセットはゴールを折りたたんで持ち運べ、公式サイトは「裏庭、ビーチ、公園、テールゲート」と、どこでもすぐ始められることをうたっています。

  • ゴール(缶) — 上が開いた円筒形で、前に横長の差し込み口(スロット)があります。2つを、スロットが向かい合うように置きます
  • フライングディスク — 1枚。PDFA の競技ルールでは、重さ160〜175g・直径10.75インチ(約27.3cm)の市販のディスクなら、チームが持ち込んだものを使えます
  • 距離を測るもの — ゴールの前面から前面まで50フィート(約15.24m)。公式サイトの説明書は、年齢や腕前に合わせて縮めてよいとしています
  • 線を引くもの — 各ゴールの前面に投げる線を引きます。PDFA は、ペンキが使えない場所ではマスキングテープでよいとしています

ゴール間の距離とゴール・ディスクの寸法

下の表は PDFA の「Official Rules of Discflect」の値です。

項目規定値備考
ゴール間の距離50フィート(約15.24m)ゴールの前面から前面まで。前面の線が投げる線を兼ねる
ゴールの高さ20インチ(約50.8cm)円筒形で上が開いている
ゴールの口の直径16インチ(約40.6cm)
差し込み口(スロット)幅13インチ × 高さ3インチ(約33cm × 約7.6cm)角は半径約3/8インチの丸み
ディスク160〜175g、直径10.75インチ(約27.3cm)重さは ±2g、直径は ±1cm。3Dプリントのディスクは不可
ゴールのまわり横と後ろに10フィート(約3.05m)以上の空きはじく人が動くため
となりのコートゴールどうし20フィート(約6.10m)狭い会場では15フィート(約4.57m)でもよい

カンジャムのゴールとディスクの寸法図。左は正面から見た橙の円筒形のゴールで、上の黒い楕円が口、中ほどの黒い横長の長方形が差し込み口。上の緑の矢印が口の直径、左の赤の矢印が高さ、差し込み口の下の橙の矢印がその幅を示す。右は上から見た緑のディスクで、下の濃い灰色の矢印が直径を示す

図:ゴールとディスクの寸法です。緑が口の直径16インチ、赤が高さ20インチ、橙が差し込み口の幅13インチ(高さは3インチ)、濃い灰色がディスクの直径10.75インチです。差し込み口の高さの位置はルールに決まりがないため、目安で描いています。

推奨人数・年齢層

形式人数立ち位置
公式(2対2)4人同じチームの2人が向かい合わせのゴールに分かれ、投げる人とはじく人を交代しながら進める
  • 公式サイトの説明書も PDFA も、4人を2人1組の2チームに分ける形を基本にしています。2人・3人のときの公式の決まりはありません
  • 公式サイトは「年齢や腕前を問わず楽しめる」としています。子供はゴールの間を縮めると届きやすくなります

ルール

カンジャムは「投げる」「はじく」を味方どうしで交代しながら、ちょうど21点を目指すゲームです。まず公式サイトのルールで遊び、慣れたら PDFA の競技ルールを足します。

あそびかたの流れ(最小ルール)

  1. ゴール2つを、スロットが向かい合うように50フィート(約15.24m)離して置きます
  2. 2人1組の2チームを作り、各チームの2人は向かい合わせのゴールの後ろに分かれて立ちます
  3. 先攻のチームの1人が、自分の側のゴールの後ろから、向こうのゴールへディスクを投げます。向こうにいる味方は、ディスクをはじいてゴールに当てるか入れます
  4. 次は役目を交代して投げ返します。2投で先攻チームの番が終わり、後攻チームが同じように2投します
  5. 点数(公式サイトのルール):
    • ディンガー(Dinger): はじいたディスクがゴールに当たる — 1点
    • デュース(Deuce): 投げたディスクが、はじかれずにゴールに当たる — 2点
    • ダンク(Dunk): はじいたディスクがゴールの中に入る — 3点
    • ダン・ディール(Done Deal): 投げたディスクが、はじかれずにゴールの中に入る(スロットからでも上からでも) — その場で勝ち
  6. ちょうど21点になったチームか、ダン・ディールを決めたチームの勝ちです。両チームが同じ回数投げてから終わります(ダン・ディールを除く)。同点なら、1ラウンドずつの延長で決めます

標準ルール(技を加える)

  • はじき方 — 公式サイトによると両手を使ってはじいてよく、足など体のどこではじいてもかまいません。ただし2回続けて触る(ダブルタップ)と、その投げの点は無しです
  • キャリー(持ち運び)に注意 — はじくときにディスクをつかむ、はさむ、手で操るのは「キャリー」で、点になりません。叩く、押し出す、はたくのが正しいはじき方です
  • 妨害は3点 — 相手チームがゴールを守るなどして邪魔をしたら、投げているチームに3点。19点か20点のときは、そのまま勝ちになります
  • 点にならない投げ — ゴールの後ろから投げなかった、ディスクがゴールに当たる前に地面に当たった、はじく人がダブルタップ・キャッチ・キャリーをした場合です
  • 後攻が有利 — 公式サイトは「最後に投げることを選ぶのは有利」としています。続けて何試合かするときは、前の試合で負けたチームが先攻か後攻かを選ぶのが慣習です

公式競技ルール

競技会は PDFA の「Official Rules of Discflect」で行われます。公式サイトの遊び方と比べて、次の点がはっきり決まっています。

  • 点の呼び名 — 3点は「バケット(Bucket)」、スロットや上から直接入るのは「ウィン・ショット(Win Shot)」と呼びます
  • 最大8ラウンド — ちょうど21点になるか、8ラウンドを終えるまで行い、8ラウンドで決まらなければ多いほうの勝ち。同点なら延長戦です
  • 21点を超えたら減点 — 21点を超える点を取ると、その点を今の点から引きます(19点でバケット3点なら16点、20点でデュース2点なら18点)
  • リデンプション(挽回)ルール — 先攻チームがウィン・ショットを決めても、後攻チームには2投の挽回の機会があり、ウィン・ショットを返せば延長戦です
  • ハンマー — 最後に投げる権利を「ハンマー」と呼び、最初の試合はディスクのコイントスの勝者が、どちらが先に投げるかか、どちらの端から始めるかを選びます
  • 投げる位置と時間 — 投げる瞬間、両足ともゴールの前面より後ろ。1投ごとに15秒以内が目安です

得点計算の例

  • 例1 — A チームは1投目がデュース(2点)、2投目がダンク(3点)で、このラウンド5点
  • 例2(ちょうど21点) — A チームが18点のとき、ダンク(3点)なら21点で勝ち。デュース(2点)なら20点、ディンガー(1点)なら19点で続きます
  • 例3(PDFA の減点) — A チームが20点のときにバケット(3点)を取ると、20 − 3 = 17点に下がります。20点からは1点のディンガーを狙うことになります

得点の種類を4つ並べた図。どの枠にも、横から見た橙の缶と、そのそばの緑の三角の人がいる。1つ目は、飛んできた円盤を人がはじいて(橙の輪)、円盤が缶の横に当たる(下に緑の点が1つ)。2つ目は、人ははじかず、投げた円盤が直接缶の横に当たる(緑の点2つ)。3つ目は、人がはじいた円盤が缶の口から中に落ちる(緑の点3つ)。4つ目は、投げた円盤が差し込み口に直接入り、缶が大きな緑の輪で囲まれている(下に二重の緑の丸)

図:左から、ディンガー(はじいて当てる・1点)、デュース(直接当てる・2点)、ダンク(はじいて入れる・3点)、ダン・ディール(直接入れる・その場で勝ち)。下の緑の点の数が点数です。

よくある反則・判定の迷いどころ

  • 中で跳ねて出た — PDFA では、はじいたディスクが上から入り、底で跳ねて出てきても3点です
  • 上から入ってスロットから出た — ゴールに触れて出たら1点、どこにも触れずに抜けたら0点(PDFA)
  • スロットから入って上から出た — はじかれずにゴールに触れて出たなら、ウィン・ショットではなく2点です(PDFA)。公式サイトも、スロットに入って外へ出たものはデュースとしています
  • ゴールの上で押さえた — はじく途中でディスクを手とゴールのふちにはさんで止めたら、キャリーで0点(PDFA)
  • 草をかすめた — ディスクが草の先をかすめても、そのまま進めば有効。地面に当たって向きが変わったら、そこで無効です(PDFA)
  • 頭上の枝 — 枝や葉に当たって向きが変わったら無効です(PDFA)。木の下にコートを作らないようにしましょう

楽しむコツ

初心者がつまずきやすい点

  • 投げが曲がる — 公式サイトによると、右利きの投げは右へ出てから左へ戻るように曲がりがちです。ディスクを平らに保ち、少し強めに放します
  • 味方と狙いを合わせない — 理想の投げは「ゴールの真上、腰の高さ」。投げる人は何を狙うか声をかけ、はじく人はゴールの真後ろで構えて、どちらにも手を伸ばせるようにします
  • 強くはじきすぎる — 届きにくい投げは、手を板のように当ててゴールのほうへ向けるだけで十分です
  • 点差を考えない — 公式サイトは、勝っているときは確実なデュース、負けているときはダンク、大差ならダン・ディールを狙え、とすすめています

カンジャムとスパイクボールの違い

カンジャムスパイクボール
使うものゴール(缶)2つとフライングディスク円形のネット(セット)とボール
人数2対22対2
点の入り方自分たちの投げ・はじきで1〜3点、直接入れれば即勝ち返せなかった側の相手に1点
勝ちちょうど21点21点先取・2点差

運営のコツ(人数・場所・風・安全)

  • 3人のとき — 公式の決まりはありませんが、はじく役を1人固定にして、ほかの2人が交代で投げて点を比べるなどの遊び方を決めておくと回せます
  • 子供と遊ぶとき — ゴールの間を半分くらいに縮め、まずはデュースとディンガーで点を取る楽しさを覚えます
  • 風が強い日 — PDFA は、地面に打てる場所ではゴールの内側に杭を打って固定してよいとしています。規定の範囲で重めのディスクを使うのも手です
  • 場所 — 頭上に枝のない、平らな芝生を選びます。ゴールの横と後ろに約3mずつ空けると、はじく人が走り込めます
  • 安全 — 投げる前に、はじく人が構えているか、ゴールのまわりに人がいないかを確かめます。待っているチームはコートの外に出ます

日本で遊ぶときの工夫

  • 専用セットが手に入らないときは、ごみ箱やバケツの前に穴を開けたものとフリスビーで代用できます。PDFA によると、1990年代の初めにはアルミのごみ箱で遊ばれていました
  • 「カンジャム」で検索すると同じ読みのテレビ番組が多く出るので、道具や遊び方を探すときは「Kan Jam」「フリスビー」をいっしょに入れると見つけやすくなります
  • 公園によってはフリスビーなど物を投げる遊びに決まりがあります。管理者の案内を確かめ、広い芝生広場で、ほかの利用者から離れて遊びましょう

よくある質問

Q. 何点で勝ち? 21点を超えたらどうなる?

ちょうど21点で勝ちです。PDFA の競技ルールでは、21点を超える点を取るとその点を今の点から引き、たとえば19点でバケット(3点)を取ると16点になります。

Q. ゴールとゴールの距離は?

ゴールの前面から前面まで50フィート(約15.24m)が公式の距離です。公式サイトは、年齢や腕前に合わせて縮めてもよいとしています。

Q. 「インスタント・ウィン」とは?

投げたディスクが、はじかれずにゴールの中に入ることで、その場で勝ちになります。公式サイトでは「ダン・ディール」、PDFA では「ウィン・ショット」と呼び、先攻チームが決めたときは、PDFA のルールでは後攻チームに挽回の2投があります(公式サイトの遊び方では、その時点で勝ちです)。

Q. 2人や3人でも遊べる?

公式のルールは4人(2人1組の2チーム)です。2人なら交代で投げてデュースとダン・ディールだけを数える、3人ならはじく役を1人固定にするなど、始める前に家庭ルールを決めて遊びます。

Q. カンジャムとディスクフレクトは同じもの?

遊び方は同じです。「Kan Jam」は商標(ブランド名)で、競技団体 PDFA は2021年から、競技の名前として一般名の「ディスクフレクト」を使っています。

もっと知りたい人へ

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