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コーンホールのルールと遊び方|ボードの寸法・点数の数え方を図解

地域:
アメリカ
タグ:
少人数, 投擲, 北米, 家族向け, パーティ, 若者向け

この記事の要点

人数
2–4 人
試合の長さ
21点のゲーム(ラウンド終了時に21点以上で勝ち)
道具
ボード2枚とビーンバッグ8個(2色×4個)
広さ
幅約2.44m × 長さ約12.19m(ACO)。距離は縮めてもよい
目次 (8)
  1. このゲームはどんなもの?
  2. 必要な道具と準備
  3. 推奨人数・年齢層
  4. ルール
  5. 楽しむコツ
  6. 日本で遊ぶときの工夫
  7. よくある質問
  8. もっと知りたい人へ
コーンホールの傾斜した木製ボード2枚と赤青のビーンバッグが芝生に置かれているイラスト
傾斜した木製ボード(穴あき)と投げ込む布製ビーンバッグ

このゲームはどんなもの?

コーンホール(Cornhole)は、傾斜した木製の長方形ボードに丸い穴を開け、 そこにビーンバッグ(布袋)を投げ入れて得点を競う、1対1または2対2のアウトドアゲーム です。 名前は、袋の中身にとうもろこし(コーン)の粒を詰めていたことに由来します。

似た遊びの記録は古く、1883年には米国で、四角い穴の開いた板に袋を投げる「Parlor Quoits」という遊びの特許が出ています。 いまの形のコーンホールは 1980年代にオハイオ州シンシナティで広まった とされ、 BBQ・テールゲートパーティー・キャンプ の定番として米国全土に普及しました。

競技としての整備も進み、2005年設立の アメリカン・コーンホール・オーガニゼーション(ACO) と、 2015年設立の アメリカン・コーンホール・リーグ(ACL) がそれぞれ公式ルールを定めています。 ACL の大会は ESPN で放送され、プロ選手が賞金とランキングを争っています。 日本にも一般社団法人の 日本コーンホール協会 があり、体験会や公認大会を開いています。

傾いた木製ボードに向かってビーンバッグが弧を描いて飛び、上部の穴にすとんと落ちる様子のアニメーション

上から見たコーンホールのコート図。細長いコートの両端に穴の開いたボードが向かい合い、ボードの左右に破線の四角(ピッチャーズボックス)が計4つある。上の通路の両端に緑の三角(チームA)、下の通路の両端に濃い灰色の三角(チームB)。橙の矢印はボード先端どうしの距離27フィート(約8.23m)、緑の矢印はコートの長さ40フィート(約12.19m)、濃い灰色の矢印はコートの幅8フィート(約2.44m)

図:ACO 規定のコートを上から見た図です。ダブルスでは、同じチームの2人が同じ側の通路の両端に分かれて立ちます(穴は見やすいよう少し大きく描いています)。

必要な道具と準備

コーンホールは道具が少なく、準備もほとんど要りません。最低限、2枚のボードとビーンバッグ8個、そしてボードの先端どうしを27フィート(約8.23m)離して置ける平らなスペースがあれば始められます。

  • ボード(board) — 木製の傾斜台で1組2枚。公式サイズは長さ4フィート(約122cm)× 幅2フィート(約61cm)。手前が低く、奥の上端は地面から約12インチ(約30cm)の高さです
  • 穴(hole) — ボード上部の中央に空いた直径6インチ(約15cm)の丸穴。中心はボード上端から9インチ(約23cm)の位置です
  • ビーンバッグ(bean bag) — 1人(1チーム)4個、合計8個。約6インチ(約15cm)四方、重さ16オンス(約450g)前後の布袋で、チームごとに色を分けます。昔ながらの中身はとうもろこしの粒ですが、ACO の公認バッグは劣化しにくい樹脂ペレット入りと定められています
  • 距離を測るもの — ボードの先端から先端まで 27フィート(約8.23m)。メジャーで測るのが確実です
  • 地面 — 芝生・土・砂地・舗装面など、ボードががたつかずに置ける平らな場所ならどこでもOK

折りたたみ式のセットのほか、小型のミニセットや合板での自作(DIY)も人気です。

コートと道具の寸法

下の表は、ACL(American Cornhole League)と ACO(American Cornhole Organization)の公式ルールの規定をまとめたものです。団体によって許容範囲が違う項目は併記しています。

項目規定値許容範囲・備考
ボード間の距離27フィート(約8.23m)ボード先端から先端まで。ACL は ±1/2インチ
コートの広さ幅8フィート × 長さ40フィート(約2.44m × 約12.19m)ACO の規定。頭上は12フィート(約3.66m)の余裕を推奨
ボードの大きさ2フィート × 4フィート(約61cm × 約122cm)ACL は ±1/4インチ。ACO は幅23.5〜24インチ、長さ47.5〜48インチ
穴直径6インチ(約15cm)中心は上端から9インチ(約23cm)。ACL は各 ±1/8インチ
ボード前端の高さ地面から約3インチ(約7.6cm)ACL は2.5〜3.5インチ、ACO は3〜4インチ
ボード上端の高さ地面から12インチ(約30.5cm)ACL は ±1/2インチ
ピッチャーズボックス幅3フィート × 長さ4フィート(約0.91m × 約1.22m)各ボードの左右に1つずつ、計4つ
バッグの大きさ6インチ四方(約15cm)ACL は ±1/4インチ。厚さは1.1〜1.5インチ(約2.8〜3.8cm)
バッグの重さ約16オンス(約450g)ACL は15.5〜16.5オンス(約439〜468g)、ACO は15.75〜16.25オンス(約447〜461g)

コーンホールのボードの図。左は上から見たボードで、緑の矢印が長さ4フィート(約122cm)、濃い灰色の矢印が幅2フィート(約61cm)、橙の矢印が上端から穴の中心まで9インチ(約23cm)を示す。右は横から見たボードで、赤の矢印が上端の高さ12インチ(約30cm)を示す

図:ボード1枚の寸法です。左が上から、右が横から見た形。前端の高さ(約3インチ)は小さいため矢印を省いています。

推奨人数・年齢層

形式人数1人あたりのバッグ立ち位置
シングルス1対14個2人が同じボードの左右に並び、向こうのボードへ投げる
ダブルス2対24個各チームの2人が両端に分かれ、同じ端の相手と投げ合う
  • 力よりも狙いの正確さで勝負できるので、子供からシニアまで一緒に楽しめます
  • 日本コーンホール協会は、シングルス・ダブルスのほか4対4のチーム戦も紹介しています

ルール

コーンホールは「相手より多くのビーンバッグを、ボードの上や穴に入れる」ことを競うシンプルなゲームです。まずは下の最小ルールだけ覚えれば、その日のうちに遊べます。

あそびかたの流れ(最小ルール)

  1. 2枚のボードを向かい合わせ、先端から先端まで27フィート(約8.23m)離して置きます
  2. じゃんけんなどで先攻を決め、それぞれが同じ色のビーンバッグ4個を持ちます
  3. 投げる2人は同じボードの左右に立ち、向こう側のボードを狙います
  4. 1個ずつ交互に投げ、計8個を投げ終えたら1ラウンド(フレーム)の終わりです
  5. 1個ごとの得点:
    • 穴に入った(コーンホール): 3点
    • ボードの上に乗って残った(ウッディ): 1点
    • 地面に落ちた、またはボードから滑り落ちたものは 0点
  6. キャンセレーション(相殺)方式: そのラウンドの両者の点を相殺し、高いほうだけが差の分を得点します
    • 例: A=7点、B=4点 の場合、A に 3点 だけ加算(B は0点)
  7. これを繰り返し、ラウンド終了時に 21点以上 になった側の勝ちです

最初は「穴か板に乗せる」ことだけ意識すればOK。慣れてきたら、次の標準ルールの技を少しずつ足していきましょう。

標準ルール(技を加える)

  • 投げ方 — 公式ルールでは下手投げです。ふわっと弧を描き、バッグを平らに回転させると、着地後にまっすぐ滑って穴へ向かいやすくなります
  • スライダーとエアメール — 板に落として滑らせて穴に入れる「スライダー」と、板に触れずに直接穴へ落とす「エアメール」が二大得点パターンです
  • ブロッカーとプッシュ — 穴の手前にわざとバッグを置いて相手のスライダーを邪魔する「ブロッカー」、置いてあるバッグを押し込む「プッシュ」も定番です。相手のバッグを弾き落とすのも正当なプレーです
  • ファウルラインを越えない — ボードの前端がファウルライン。ピッチャーズボックスに片足を残して投げます
  • 後から入っても3点 — 板に乗ったバッグが後のバッグに押されて穴へ落ちれば、ラウンド終了時点で穴の中なので3点です
  • 次のラウンドの先攻 — ACL・ACO とも、直前のラウンドで得点した側が先に投げます。相殺で0対0なら前のラウンドと同じ人が先です
  • ダブルスの陣形 — 同じチームの2人は同じ側の通路の両端に分かれて立ちます(ACL は対角ではなく同じ通路と定めています)。片方の端の2人が投げ終えたら、反対側の2人が投げ返します

公式競技ルール

米国では主に ACL と ACO が公式ルールを定めています。27フィートの距離、ボード・穴・バッグの寸法、キャンセレーション方式、21点のゲームという骨格は共通ですが、細部は違います。

  • ACL — 1投の制限時間は15秒。タイムアウトは1試合に60秒を4回。勝敗は「ラウンド終了時に21点以上」で、点差の条件はありません
  • ACO — 1投の制限時間は15秒。タイムアウトは1試合に1分を2回。バッグは ACO 公認品で、4個とも同じメーカー・同じシリーズのものを使います

ACL は毎年夏に世界選手権(ACL World Championships)を開いています。2026年はサウスカロライナ州ロックヒルで7月27日〜8月2日に行われました。

得点計算の例

キャンセレーション方式では、「相手との差」だけが入ります。

  • 例1 — A は穴に1個(3点)+板の上に2個(2点)で5点。B は穴に1個(3点)+板の上に1個(1点)で4点。A に1点 が入ります
  • 例2 — A は穴のふちに垂れ下がったバッグ1個(ACL では1点)+板の上に1個で2点。B は板の上に1個(1点)と、地面で跳ねてから板に乗った1個(反則で0点)で1点。A に1点
  • 例3 — A が4個すべてを穴に入れる「フォーバッガー」で12点、B が0点なら A に12点 です

得点計算の例を2つ並べた図。左のボードでは、穴に緑の輪で囲まれた緑の袋(チームA)と灰色の袋(チームB)があり、板の上に緑の袋が2個、灰色の袋が1個。右のボードでは、穴のふちに橙の輪で囲まれた緑の袋がかかり、板の上に緑と灰色の袋が1個ずつ、さらに赤い×印のついた灰色の袋(反則バッグ)がある

図:左が例1(A 5点 対 B 4点)、右が例2(A 2点 対 B 1点)。緑の輪は穴に入ったバッグ、橙の輪は穴のふちで止まったバッグ、赤い×は無効のバッグです。

よくある反則・判定の迷いどころ

  • 地面や周りに触れてから板に乗ったバッグ — ACL・ACO とも無効(0点)。ACO は反則バッグをすぐに取り除くと定めています
  • 足のファウル — バッグを離す瞬間、片足の少なくとも一部がピッチャーズボックス内で地面についていなければなりません(ACL)。ACO は「片足が完全にボックス内」です
  • 穴のふちで止まったバッグ — ACL では、穴に垂れ下がって落ちきらなかったバッグは1点です
  • 無効バッグが他のバッグを動かしたとき — ACL では、動いた先の最終位置で得点を数えます
  • 板と地面の両方に触れて止まったバッグ — ACO では反則として取り除きます
  • 木の枝や天井に当たったバッグ — ACO では無効です。木の下にボードを置くときは要注意

楽しむコツ

初心者がつまずきやすい点

  • 力で投げすぎる — コーンホールは軌道(弧)が大事。ふわっと放物線で投げると安定します
  • バッグの回転を意識しない — 平らに回転させると空中で袋がばたつかず、着地後もまっすぐ滑ります
  • 板の上ばかり狙う — まず穴を狙い続けることで、板乗り(1点)は自然についてきます
  • キャンセレーションを計算しない — 今どちらが何点リードかを毎投把握すると、攻める(穴を狙う)か守る(ブロッカーを置く)かを選べます

盛り上げる工夫

  • BBQや飲み物と組み合わせるのが本場米国のスタイル
  • ダブルスで組んで「得点→相殺」の読み合いを楽しむ

年齢別のアレンジ

  • 子供: 距離を4mほどに縮め、板に乗れば大成功、くらいの気持ちで
  • シニア: 27フィート(約8.23m)は遠めなので、5〜6mでも十分楽しめます
  • 競技志向: 公式寸法のボードとバッグで、ACL か ACO のルールを通して練習します

日本で遊ぶときの工夫

  • 通販で「コーンホール」「ビーンバッグトス」と検索すると複数のセットが見つかります。本格的に練習するなら、ボード2×4フィート・穴6インチの公式サイズか確認しましょう
  • 日本コーンホール協会が、体験会・公認大会の開催や道具のレンタル・販売を行っています。神奈川県などで公認大会が開かれ、NHKの情報番組で紹介されたこともあります
  • キャンプ場・公園・河川敷の芝生が主な遊び場です。芝の上ではボードの脚が沈んで傾くことがあるので、がたつかないか確認します

よくある質問

Q. コートの広さはどれくらい必要?

ACO の規定では、コートは幅8フィート×長さ40フィート(約2.44m×約12.19m)です。ボードの先端どうしを27フィート(約8.23m)離し、左右に立つスペースを足すとこの大きさになります。カジュアルなら距離を縮めても楽しめます。

Q. 何点で勝ち? ちょうど21点でないとだめ?

ACL・ACO とも21点のゲームで、ACL はラウンド終了時に21点以上になった側の勝ちと定めています。ちょうど21点に合わせる必要はなく、点差の条件もありません。家庭ではハウスルールがあることもあるので、始める前に確認しましょう。

Q. 芝生の上でも遊べる?

遊べます。ただし芝の上ではボードが傾いたり、バッグの滑り方が変わったりします。平らな場所を選び、ボードの高さが左右でそろっているか確かめてから始めましょう。

Q. ビーンバッグの重さと中身は?

公式のビーンバッグは1個約16オンス(約450g)、約15cm四方の布袋です。許容範囲は ACL が15.5〜16.5オンス(約439〜468g)、ACO が15.75〜16.25オンス(約447〜461g)。昔ながらの中身はとうもろこしの粒ですが、ACO の公認バッグは劣化しにくい樹脂ペレット入りと決められています。

Q. 子どもは何歳から遊べる?

公式ルールに年齢の決まりはありません。バッグは約450gで、下手で投げるだけなので、ねらった方向へ下手投げができる年齢なら一緒に楽しめます。小さな子どもは距離を4mほどに縮め、大人が見守ると安心です。

Q. ボードやビーンバッグは手作りできる?

できます。合板や厚い段ボールを約60cm×120cmに切り、上端から約23cmの位置に直径約15cmの穴を開け、奥を約30cm持ち上げれば練習用ボードになります。バッグは布袋に豆などを詰めて口を縫えば代用でき、約450gにそろえると本物に近い感覚で投げられます。

もっと知りたい人へ

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