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輪投げのルールと遊び方|点数の数え方・距離・手作りの方法

地域:
日本
タグ:
日本発, 投擲, 家族向け, シニア向け, パーティ

この記事の要点

人数
1–8 人
試合の長さ
1人9本を投げて合計。国際輪投げ協会は9本を1分以内
道具
輪投げ台(棒9本・60cm四方)と輪(1人9本)
広さ
台から2m(日本ワナゲ協会)〜5m(国際輪投げ協会)
目次 (8)
  1. このゲームはどんなもの?
  2. 必要な道具と準備
  3. 推奨人数・年齢層
  4. ルール
  5. 楽しむコツ
  6. 日本で遊ぶときの工夫
  7. よくある質問
  8. もっと知りたい人へ
輪投げの台と、番号の付いた9本の棒、赤・黄・青の輪が芝生の上に置かれているイラスト
9本の番号棒が並ぶ輪投げ台と、赤・黄・青の輪

このゲームはどんなもの?

輪投げ(わなげ)は、輪を投げて棒に掛ける、日本でおなじみの的当て遊びです。 縁日やお祭りの露店、地域の運動会、学校のレクリエーション、そして 高齢者施設のリハビリ・レクの定番として、世代を超えて親しまれてきました。

遊び方はいたってシンプル。ラインの後ろに立って、 番号の付いた棒(ポール)が並ぶ台に向かって輪を投げ、 棒に掛かった輪の番号(点数)を合計して競います。 腕力よりも狙いとコントロールがものを言うため、 子どもからお年寄りまで、座ったままでも同じ土俵で楽しめるのが最大の魅力です。

起源には諸説あり、紀元前200年ごろのヨーロッパで、馬の蹄鉄を杭に投げ入れた遊び(のちのホースシューズ)が始まりとする説があります。 船の甲板でロープの輪を的に投げた「デッキクオイツ(deck quoits)」も、輪投げの原型の一つといわれます。 日本では、戦後まもなく青木泰三氏の指導で、台の数字を縦・横・斜めのどの3本を足しても15になる並び(魔方陣)にした競技用の輪投げが考案され、 1967年に日本ワナゲ協会が発足しました。2002年からは新しく改訂されたルールで競技性が高まっています。

芝生の上で、プレイヤーが輪を弧を描いて投げ、番号の付いた棒(ペグ)に掛けて、命中の緑の輪が広がる様子のアニメーション

輪投げのコートを上から見た図。右端に9本の棒が並んだ正方形の台。台の手前から、橙の矢印と線が2m(日本ワナゲ協会の公式距離)、緑の矢印と線が3m(国際輪投げ協会のジュニア)、濃い灰色の矢印と線が5m(国際輪投げ協会の一般)の投輪ラインを示し、各ラインの後ろに同じ色の三角の投げ手が立つ

図:団体ごとの投輪距離。距離と台の大きさは実寸の比率で描いています。同じ色の三角が、そのラインから投げる人です。

必要な道具と準備

輪投げは道具が少なく、準備もほとんど要りません。最低限、輪投げ台(棒の付いた的)と数本の輪、そして数メートルの平らな場所があれば、その場ですぐに始められます。

  • 輪投げ台(ボード) — 番号の付いた棒が9本立った台。競技用は60cm四方の正方形で、9本を縦3×横3のマス目状に並べます
  • 輪(リング) — 1人9本が基本。ゴム製・樹脂製があり、赤・黄・青 などの色で分けられています。本数の内訳は団体によって違います
  • 棒(ポール) — 台に立つ的の棒。9本すべてが同じ形で、根元(または台の番号盤)に1〜9の点数が書かれています
  • 投輪ライン — 投げる位置の目印。ロープ・テープ・チョークなどで台から決まった距離に引きます
  • 地面 — 芝生・土・体育館の床・室内のフローリングいずれでもOK。台が安定して置ける平らな場所なら、公園でも屋内でも遊べます

家庭用のセットは玩具店や通販で手軽に手に入り、まずはこれで十分に楽しめます。台と棒は段ボールやペットボトル、輪は新聞紙を丸めたものでも代用でき、手作りしやすいのも輪投げの良さです。場所は、輪が転がっても人に当たらない、少し広めの平らなスペースを選びましょう。

コートと道具の寸法

輪投げには国際的に統一された公式規格はなく、団体ごとに用具と距離が違います。下の表は、確認できた3つの規定を並べたものです。日本ワナゲ協会の規定は愛知県安城市が公開している競技紹介資料、国際輪投げ協会の規定は同協会の公式ルールを紹介する記事、日本レクリエーション協会は同協会の遊び紹介ページによります。

項目日本ワナゲ協会国際輪投げ協会日本レクリエーション協会の紹介
台60cm × 60cm の白地の木製台60cm四方の正方形60cm × 60cm
棒の本数・並び9本、縦横斜めの和が159本(上段2・9・4/中段7・5・3/下段6・1・8)9本、高さ18cm
輪の材質・大きさ特殊ゴム製、外径16.5cm(±1mm)・内径13.5cm(±1mm)樹脂製、外径19cm・内径15cm・重さ110gゴム製、直径17cm・重さ150g
輪の本数と色9本(赤4・黄4・青1)9本(赤・黄・青を3本ずつ)9本
投輪距離2m(申し合わせで変更可)一般5m、ジュニア(12歳以下)3m記載なし
制限時間記載なし9本を1分以内記載なし

家族で遊ぶだけなら、台から1.5〜2mほどの近い距離から始め、慣れたら下げていくのが楽しいでしょう。

輪投げの作り方(段ボールの台と新聞紙の輪)

輪投げの道具は、家にある材料で手作りできます。大きさは上の表の公式の道具を目安にすると、本物に近い感覚で遊べます。

部品材料の例作り方のポイント
台段ボール箱、または段ボール板公式の台は60cm四方。棒を立てる位置に穴をあけるか、棒をテープでしっかり固定する
棒(9本)ラップの芯、トイレットペーパーの芯、ペットボトル縦3×横3のマス目に並べる。ペットボトルは少し水を入れると倒れにくい
輪(1人9本)新聞紙、ホースの切れ端、ロープ新聞紙は細長く丸めて棒状にし、両端をテープでつないで輪にする。ホースは両端を差し込むかテープでつなぐ。輪の内側が棒の太さより十分大きくなるようにする
番号紙に1〜9を書いて貼る魔方陣の並び(上段2・9・4/中段7・5・3/下段6・1・8)にすると、ライン(30点)の遊び方もできる
  1. 段ボールで台を作り、棒を立てる9か所に印をつけます
  2. 棒を立てて固定し、それぞれに1〜9の番号を貼ります
  3. 新聞紙やホースで、同じ大きさの輪を人数分作ります。重さと大きさをそろえると、公平に競えます
  4. 台から1.5〜2mの位置にテープでラインを引けば完成です

段ボールを切るカッターは大人が使いましょう。軽い台は輪が当たるとずれやすいので、裏に重しを貼ると安定します。

推奨人数・年齢層

形式人数1人あたりの輪
単独投輪(1人ずつ順番に)1人〜何人でも9本
交互投輪(1対1)2人各4本+アンカー1本
チーム戦2〜4チーム色で分担

小さな子どもから車椅子のシニアまで、誰でも同じルールで楽しめます。座ったまま投げてもよく、力の差が出にくいのが輪投げの懐の深さです。国際輪投げ協会のように、12歳以下は距離を縮めるジュニア規定を設けている団体もあります。

ルール

輪投げは「番号の付いた棒に輪を掛けて、その点数を合計する」ことを競うシンプルなゲームです。まずは下の最小ルールと得点の数え方だけ覚えれば、その日のうちに遊べます。

あそびかたの流れ(最小ルール)

  1. 輪投げ台を平らな場所に置き、そこから一定の距離に投輪ラインを引きます(日本ワナゲ協会の公式は2m)
  2. じゃんけんなどで順番を決めます
  3. 最初の人がラインの手前に立ち(または座り)、輪を1本ずつ、棒を狙って投げます。ラインを踏んだり越えたりして投げた輪は無効です
  4. 持ち輪(基本は9本)をすべて投げ終えたら得点計算。棒に掛かった輪について、その棒に書かれた番号を合計した数がその人の得点です
  5. 棒に掛からず落ちた輪、いったん掛かってもこぼれ落ちた輪は0点です
  6. 次の人(チーム)に交代し、全員が同じように投げます
  7. 合計点がいちばん高い人(チーム)の勝ちです。1ラウンドで決めても、数ラウンドの合計で競っても構いません

最初は「棒に掛ける」感覚をつかむだけでOK。慣れてきたら、高い番号の棒を狙う駆け引きが一気に面白くなります。

標準ルール(技を加える)

  • 投げ方 — 日本ワナゲ協会は2つの投げ方を紹介しています。輪を地面と平行に保って横から投げる サイドフリップ(横投げ) は、コントロールは難しいものの跳ねにくく近距離向き。台の中央に向かって正面から下手で振り出す センターフリップ(正面投げ) は、慣れると的中率が高いものの跳ねやすい投げ方です
  • 番号盤(魔方陣) — 競技用の台では、9本の棒の点数が縦・横・斜めのどの3本の合計も15になるように並んでいます(例: 上段 2・9・4/中段 7・5・3/下段 6・1・8)
  • ライン(一期の原則) — 縦・横・斜めのいずれか1列の3本すべてに輪が入ると、その列は15の2倍の 30点 として数えます(日本ワナゲ協会・国際輪投げ協会)
  • パーフェクト(上がり) — 9本すべての棒に1本ずつ輪が入ると 300点 です。終盤は「どの列を揃えるか」を考えて狙う棒を選ぶのが肝心です
  • 追加投 — 日本レクリエーション協会が紹介するルールでは、同じ棒に4本入ると1回の追加投があり、それより1本増えるごとに1回増えます

公式競技ルール

日本ワナゲ協会のルールには、2つの競技方式があります。

  • 単独投輪方式 — 9本(赤4・黄4・青1)を続けて全部投げ、合計点で競います。参加者の多い大会の予選向きです。得点は、9本を投げ終えたあとに次のプレーヤーが計算します
  • 交互投輪方式 — 1対1で、じゃんけんに勝った方が先攻(赤4本)、負けた方が後攻(黄4本)となり、1本ずつ交互に投げます。4本ずつ投げ終えた時点で点数の低い方に、青いリング(アンカーリング)を投げる「アンカー権」が与えられます。同点ならアンカー権はありません。1試合は3セットで、2セット以上を取った方の勝ち。同じなら総合点、それも同じなら1本ずつ投げ合う「一投勝ち」で決めます

国際輪投げ協会の公式ルールでは、一般5m・ジュニア3mの距離から、樹脂製の輪9本を1分以内に投げます。参加する大会・団体の規定を事前に確認しておきましょう。

得点計算の例

例1:1列そろった。 中段の7・5・3の3本すべてに輪が入り、ほかに上段中央の9にも1本入りました。中段の列は一期の原則で30点、これに9点を足して 39点 です。

例2:パーフェクト。 9本の棒すべてに1本ずつ輪が入れば、番号の合計(45点)ではなく 300点 になります。

例3:交互投輪方式の1セット。 先攻が4本で14点、後攻が4本で9点。点数の低い後攻がアンカーリングを投げ、8の棒に入れれば17点で逆転です。4本ずつの時点で同点なら、アンカーリングは投げません。

輪投げ台を上から見た3つのパネル。左は中段の3本に緑の輪が掛かり、その列が緑の帯で強調され、上段中央の棒にも灰色の輪が1本掛かっている(30点+9点)。中央は9本すべてに緑の輪が掛かり、台全体が緑の枠で囲まれている(パーフェクト300点)。右は輪が棒の間の台の上に乗っているだけで、赤い×(0点)

図:得点の数え方。左は1列そろった例、中央はパーフェクト、右は台に乗っただけで棒に入っていない輪です。棒の番号は本文の並び(上段2・9・4/中段7・5・3/下段6・1・8)のとおりです。

よくある反則・判定の迷いどころ

日本ワナゲ協会の単独投輪方式のルールでの扱いです。

  • ラインを踏む・越える — 投げるときに投輪ラインを踏んだり越えたりすると、その輪は無効で取り除きます
  • 足が浮いている — 投げるときは両足が地面に接していなければなりません。跳びながら投げると無効です
  • 両手で投げる — 輪はどう持っても構いませんが、必ず片手で持って投げます
  • 無効な輪で外れた輪 — 無効になった輪に当たって、すでに棒に入っていた輪が外れた場合は、外れた輪を元どおり棒に戻します
  • 床から跳ねて台に乗った輪 — 一度床に落ちた輪が、そのあと台の上に乗った場合は、その都度取り除きます
  • 台に乗っていた輪があとで入った — 台の上に乗っていたが棒に入っていなかった輪が、その後のプレーで棒に入った場合は、有効な得点になります

横から見た2つのパネル。左は三角の投げ手が橙の投輪ラインの手前に立って輪を投げ、輪が台の棒に掛かって緑の輪で囲まれている(有効)。右は投げ手がラインを越えて立っていて赤い×、棒に掛かった輪も灰色(無効)

図:足の位置の反則。ラインを越えて投げた輪は、棒に掛かっても無効です。

楽しむコツ

初心者がつまずきやすい点

  • 力任せに投げない — 輪は棒に「掛ける」もの。速く投げると跳ねて外れます。ふわりと山なりが基本
  • 輪を立てて投げない — 縦向きに飛ばすと棒の脇をすり抜けます。地面と平行に寝かせて落とすイメージで
  • 毎回同じフォームで — 距離と高さが一定なら、あとは左右の微調整だけ。フォームがブレると狙いも定まりません

盛り上げる工夫

  • 番号を宣言してから投げる — 「次は9番!」と言ってから投げると、成功時の歓声が大きくなります
  • 色で役割を分ける — 赤・黄・青を人やチームで分担すれば、誰の輪が掛かったか一目で分かります
  • ライン狙い — 30点になる列を意識すると、単純な高得点狙いに戦略性が加わります

縁日・お祭り風のルール(景品つき)

夏祭りや子ども会、保育園の行事で輪投げの屋台を出すときは、遊ぶ人が多いので短く回るルールにします。

  • 輪の数を減らす — 1人9本ではなく3〜5本にすると、行列が進みやすくなります
  • 景品は段階で決める — 「合計◯点以上で景品A」「1本でも入ったら景品B」のように、点数や入った本数で分けると分かりやすい
  • 参加賞を用意する — 1本も入らなかった小さな子にも何か渡せば、最後まで楽しい思い出になります
  • ラインを年齢で分ける — 未就学児は1m前後、小学生は1.5〜2m、大人はそれより遠く、のように複数のラインを引きます
  • ルールは看板に書いて貼る — 輪の数・ライン・景品の条件を大きく書いておくと、説明の手間が減ります

年齢別のアレンジ

  • 子ども: 距離を1m前後に、輪を大きめに。掛かるたびに拍手して達成感を
  • シニア: 椅子や車椅子に座ったままでOK。点数の足し算も含めて、リハビリ・レクの定番です
  • ファミリー: 大人は遠く、子どもは近くからとハンデをつけると、全員が競り合えます
  • 競技志向: 公式の台・距離・制限時間を導入し、ラインとパーフェクトまで正確に計算

日本で遊ぶときの工夫

  • 入手しやすい — 家庭用セットは玩具店や通販で手に入り、据え置き型から卓上型まで種類が豊富です
  • 室内でも安心 — ゴムの輪は軽く音も静かで、室内や体育館でも遊べます。雨の日の遊びにも向きます
  • 手作りできる — 段ボールやペットボトルで台を、新聞紙やホースの切れ端で輪を作れ、工作イベントとしても楽しめます
  • 団体と大会 — 日本ワナゲ協会(大阪市)が公式ルールとハンドブックを出しており、自治体のニュースポーツ紹介でも取り上げられています
  • 神戸の「投輪」 — 兵庫県には、神戸港に入る外国船の船員が船上で楽しんでいたといわれる「投輪」の競技団体(兵庫県投輪連盟)もあります。台は縦71cm・横61cm、輪は直径19.5cm・180gのゴム製、台までの距離は8.5mと、輪投げよりずっと本格的です

よくある質問

Q. 輪投げの距離は何mですか?

決まった世界共通の距離はありません。日本ワナゲ協会の公式は2m、国際輪投げ協会は一般5m・ジュニア(12歳以下)3mです。家族で遊ぶなら1.5〜2mくらいから始め、うまくなったら距離を延ばしましょう。

Q. 最高何点取れますか?

番号をすべて足すと45点ですが、日本ワナゲ協会や国際輪投げ協会のルールでは、9本すべてに1本ずつ入ると「パーフェクト」で300点になります。1列そろうと、その列は30点として数えます。

Q. 何歳から遊べますか?

年齢の決まりはありません。輪を持って投げられれば、小さな子どもでも楽しめます。距離を短くし、軽い輪を使えば、子どもも座ったままのシニアも同じルールで遊べます。

Q. 芝生の上でもできますか?

できます。台が傾かないよう、なるべく平らな場所を選びましょう。芝生は輪が落ちても跳ねにくく、屋外の遊びに向いています。風が強い日は、軽い樹脂の輪は流されやすいので距離を縮めるとよいでしょう。

Q. 道具を手作りするには?

段ボールの台に、ラップの芯やペットボトルを3×3に立て、新聞紙を丸めてテープで輪にすれば作れます。材料と手順は「輪投げの作り方」の表にまとめました。番号を魔方陣の並びにすると、ライン狙いの遊び方もできます。

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