高麗芝(コウライシバ)
Zoysia matrella
日本の家庭の庭でもっとも多く使われている芝。夏の高温多湿に強く、切芝を並べるだけで根づく。冬は地上部が枯れて茶色くなるが、春にまた緑が戻る。
基本データ
| 科 | Poaceae |
|---|---|
| 生育型 | 暖地型 |
| 暑さ耐性 | ●●●●● |
| 寒さ耐性 | ●●●●● |
| 日陰耐性 | ●●●●● |
| 踏圧耐性 | ●●●●● |
| 乾燥耐性 | ●●●●● |
| 刈高 | 10–25 mm |
| 繁殖法 | 切芝 / 苗(プラグ) |
| 管理度 | 手間は普通 |
| 原産地 | 日本, 中国, 東南アジア |
育つ環境
| 耐寒ゾーン(USDA) | 6–10 |
|---|---|
| 日照条件 | 日なた |
| 水やり | 普通 |
| 生長の速さ | ゆっくり |
| 適した土壌pH | 5.5–7.5 |
| 出やすい病害虫 | ラージパッチ / サッチの蓄積 / コガネムシ幼虫 / 雑草の侵入 |
育て方
気候と日照
夏に伸びて冬に休む暖地型で、本州から九州までの平地がそのまま適地になる。一日6時間以上、直射が当たる場所を選ぶ。建物の北側や常緑樹の下など日照が4時間を切る場所では葉が間延びし、数年かけて薄くなって消える。冬は地上部が枯れて茶色くなるが根は生きていて、地温が15℃を超える4月下旬から緑が戻る。
植えつけ
切芝を並べるのが基本で、適期は3月下旬から6月。目地を1〜3cm空けて並べれば1シーズンで塞がる。張る前に15cmほど耕し、小石と多年生雑草の根を取り除く。水はけの悪い土なら川砂を混ぜておく。張った後は目土を薄く撒き、ローラーか足で踏んで根と土を密着させる。
水やり
根づくまでの2〜3週間は表土を乾かさない。それ以降は降雨まかせでよく、真夏に葉が青灰色にしおれて足跡が戻らなくなったら、朝のうちにたっぷり与える。夕方以降の散水は葉を濡らしたまま夜を越すので病気を呼ぶ。
刈込
生育期は月2〜3回、刈高10〜25mm。一度に葉の3分の1以上を刈らない。刈りすぎて茶色い茎だけを露出させる「軸刈り」を起こすと、回復に1か月かかる。
施肥
5月と7月に窒素主体の芝生用肥料、9月にカリ分の多いものを1回。真夏の猛暑日と休眠期には与えない。
病害虫と冬越し
梅雨から初秋にラージパッチが出やすい。円形に色が抜けたら風通しを確保し、サッチを掻き出す。サッチが1cmを超えたら春先にレーキで除去する。冬の茶色は枯死ではないので、短く刈ってそのまま越冬させてよい。